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セラミック塗料はなぜおすすめ?
外壁塗装の業者から「セラミック塗料がおすすめです!」とご提案されたことはありませんか?
確かに、セラミック塗装は「デザイン性」・「断熱性」・「防汚性」などさまざまなメリットがある塗料です。そういった多くのメリットを持つセラミック塗装は、業者からもお客様からも注目されています。
ただし、メリットが多いと言えど万能の塗料というわけではありません。当然ながらデメリットも存在します。
ですので今回は、「そもそもセラミック塗料とはどんなものであるか」「どれくらい種類があるか」また「メリット・デメリット」についてご紹介したいと思います!
セラミック塗料ってどんなもの?

「セラミック」とは、ガラスやコンクリート、セメントなどの無機個体材料(陶磁器)全般の総称です。
ですのでセラミック塗料は、上記の材料を配合した塗料のことを指します。
セラミック塗料については、決まった定義がありません。一般的には原料にセラミックが使用されていればセラミック塗料ということになるため、セラミックの種類や配合の割合などによって性質や品質は異なります。
また、決まった割合がないことと同様に、セラミック塗料には、「100%セラミック」といった塗料は存在しません。中には、原材料のほんの一部にセラミックを使用しているだけで「セラミック塗料」として販売されている塗料もあるほどです。
そのため業者から「セラミック塗料だから大丈夫!」と言われた際には、実際に使われる塗料の質がどの程度であるか事前に確認しておくとトラブル防止に繋がります。
セラミック塗料の種類

前述の通り、セラミック塗料にはさまざまな種類があり、種類によって特徴や効果が異なります。
外壁塗装の際、目的に合ったセラミック塗料を選ぶためには、まずセラミック塗料の種類について理解を深める必要がありますね。
ここでは、代表的なセラミック塗料を3種類紹介します。
石材調の見た目になるもの
天然の石をまぶしたような見た目の仕上がりになるのが石材調の塗料です。中には天然の石を配合した塗料も存在します。外壁に本物の石をまぶしてしまうと非常に重くなってしまい外壁に負荷がかかりますが、石材調のセラミック塗料であれば、外壁に重さによる負荷をかけず石の質感を出すことが可能です。
外壁に石材やセラミックが用いられている理由は、主にデザイン性のためです。耐久性などの性能面には特に影響しません。石材調仕上げの塗料の耐久性は塗料のグレードによって異なるため、塗料の性質や特徴をしっかりと確認しましょう。
断熱・遮熱効果を持つもの
セラミック塗料の中には、断熱・遮熱効果を持つものもあります。
もともとセラミック自体に高い断熱効果・遮熱効果があるため、その効果を生かした塗料であると言えます。ただし、断熱効果の高い塗料を使っても、下地の処理が甘かったり下地に使用する塗料の断熱効果が低かったりすると効果が発揮できません。
断熱・遮熱効果を持つセラミック塗料の使用を検討する際には、技術力が高く高品質な作業をしてくれる業者選びが必要となります。
低汚染性を発揮するもの
セラミック塗料の中には、低汚染性を発揮するものがあります。低汚染性を発揮するセラミック塗料には、原料としてシリカ(二酸化ケイ素)が含まれています。
シリカが塗膜の表面を覆い、塗膜表面の親水性が高くなることによって汚れが流れやすくなるという仕組みです。「親水性が高い状態」とは、塗膜と汚れの間に水が通りやすい状態のことを指します。耐久年数は、配合されている原料の割合や性質などにより異なります。
セラミック塗装のメリット・デメリット
セラミック塗装には、これまでに紹介したメリットだけでなく当然ながらデメリットも存在します。メリット・デメリットは塗装材を選ぶ際の大きな判断基準となるため、しっかりと確認しておきましょう。
メリット

〇汚れが付きにくい
セラミックには親水性があり、汚れを雨と一緒に洗い流す効果があります。
耐候性や耐薬品性、耐紫外線性にも強いため、汚れが付きにくいことに加えて変色や劣化に対しても強いという特徴があります。
〇熱を伝えにくい
セラミック塗料は、断熱性に優れています。
断熱性に優れる理由には、セラミックの性質が関係しています。塗料に含まれているセラミックの作る空洞が、熱せられることにより真空状態となるからです。
真空は熱を通さないため、夏は外の暑い空気が家の中に伝わりにくく、冬は家の中の暖かい空気を逃さない、といった働きがあります。
〇デザイン性が高い
また、デザイン性の高さにも定評があります。天然石や砂岩などの種類があり、好みによって色味や雰囲気を選ぶことが可能です。
カラーも単調なものだけでなく、奥行きや立体感を出す効果のあるカラーセラミックスというシリーズの塗料もあります。
デメリット

〇ひび割れしやすい
セラミックは塗膜が固いため、他の素材と比較してひび割れしやすいというデメリットがあります。
ただし、ひび割れしやすいが故に外観の損傷が発見しやすいという点でメリットとなる場合もあります。
〇濃い色が出せない
セラミックの基本は白色なので、淡い色のみになってしまいます。人によっては、カラーバリエーションの少なさという点が大きなデメリットに感じられる場合もあるでしょう。
〇塗りづらい
セラミック塗料の効果やメリットを十分に発揮するためには、施工会社や職人の高い技術力が必要です。セラミック塗料は、通常の塗料とは塗り方や注意点が異なり、扱い慣れない状態ではムラが生じやすい塗料です。従って、施工業者を依頼する際に確かな技術を持った業者に依頼するように意識することが大切です。
まとめ
あらゆる業者におすすめされがちなセラミック塗料。「そもそもどんなものなの?」「どんなところが良いの?」ということについてご紹介してきました。デメリットはありますが、目的や希望の仕上がりによっては最適な塗料です。
塗料を選ぶ際には、ご紹介したことを参考に、お家の外壁の状態や最終的な仕上がりイメージをきちんと打ち合わせした上で選ぶようにしてみてくださいね!
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